上品と下品 2018 1 14
欧州の願望は、
上品で仕事ができる人でしょうが、
現実は、そうはいかないでしょう。
上品だが仕事ができるとは限らない。
下品だが仕事ができないとは限らない。
このような傾向は、アメリカの政治家にあるでしょう。
だからこそ、欧州は、アメリカ政治を見誤るかもしれません。
たとえば、ケネディ大統領は、
女優マリリン・モンローとの浮名(不倫)は有名だったでしょう。
マリリン・モンローは、ケネディ兄弟と不倫関係にあったと言われています。
クリントン大統領は、
ホワイトハウスの執務室で、研修生と不適切な関係になり、
世界中の人々が驚きました。
それをホワイトハウスの庭師が「目撃」したかもしれません。
そもそも、政治家に「品性」を求めるのは間違いです。
特に、アメリカの政治家に、それを求めるのは、無理があります。
どのような仕事をしたか。
それが政治家にとって重要です。
だからこそ、政治家に対して、
芸能人のようにゴシップを追いかけるのは間違いです。
政治家は、政策と成果で評価すべきです。
しかし、これでは、テレビは視聴率が稼げない、
新聞は部数が伸ばせない。
だから、テレビも新聞もゴシップ専門になりつつあります。
現代の民主主義は、マスメディアにこそ問題があります。
さて、ブログの「ウィーン発『コンフィデンシャル』」(2018年1月12日)には、
このような記事がありました。
オーストリア代表紙プレッセのコラムニスト、
クリスチャン・オルトナー氏は、
「過去1年間で何が生じたのか」を検証する。
そして、トランプ氏がアメリカ大統領に就任してから、
「IS(イスラム国)」は敗走し出したという事実に出くわす。
米国嫌いの欧州ジャーナリストにとって、快い事実ではない。
トランプ氏の出動ラッパを受け、
米軍主導のイラク政府軍が、ISが支配していた拠点を次々と奪い返していった。
米軍の支援がなくては考えられない軍事的成果だ。
オルトナー記者は、
「アメリカ大統領に対する欧州人の意見は嫌悪感が先行し、
正しいプロファイルを構築できないことが多い。
今回が初めてではない。
ロナルド・レーガンの時もそうだった。
『三流の映画俳優に何ができるか』といった思い上がった偏見があって、
レーガン大統領の冷戦時の政治的功績を正しく評価できなかった」と説明する。
レーガン氏は「最も評価の高い大統領」と言われている。
逆に、オバマ大統領が選出された時、欧州メディアは大歓迎し、高く評価したが、
実際は、オバマ氏は米国の歴史では「平均的な大統領」に過ぎなかった。
(引用、以上)
オバマ政権時代に大暴れした「IS」については、
その存在自体に疑問があると、多くの識者が疑問に思っていました。
あのような組織なのに、なぜ資金が豊富なのかという疑問です。
これに対する回答は、ISは油田を押さえているからという説明でした。
次の疑問は、では、油田を破壊するか、輸送経路を破壊すれば、ISは終わるのに、
なぜ、そうしないのかという疑問です。
さらなる疑問は、ISが石油を売って豊かならば、
誰がISから石油を買っているのかという疑問です。
多くの識者は、このような疑問を持っていたのに、
納得できる説明はなかったのです。
マスメディアは、ひたすら「ISは怖い」という恐怖をあおる報道に終始しました。
このような報道姿勢に、多くの人が疑問を持ったのです。
そういうわけで、トランプ政権になると、
ISは終わるだろうと思っていました。
私は、大学生の時、
まだまだ学生運動が盛んだった当時の世相からすると、
不思議な学問を学びました。
それは、テレビを使って国民全体を洗脳する手法です。
今の時代から見ても、不思議な学問と言えるかもしれません。
もちろん、このような学問は、学部の授業とは全く関係ありませんでした。
だから、「こんなことを勉強しても、大学の成績は向上しない」と思いましたが、
「いつか役に立つことがある」と言われて、学びました。